「大豆田とわ子と三人の元夫」は敗者への応援歌|good loser、いちごタルトの意味が刺さる/2話コラム
「大豆田とわ子と三人の元夫」は敗者への応援歌|good loser、いちごタルトの意味が刺さる/2話コラム
「大豆田とわ子と三人の元夫」2話が4月20日に放送されました。
結論からいうと、「大豆田とわ子と三人の元夫」は敗者への応援歌…という観点でコラム風に述べていきます。
2話は、人を幸せにする機能が備わっていない慎森(岡田将生)がメインとなった回でした。
元妻のとわ子(松たか子)に未練たらたら。しかし改めて「なくしたんじゃない、捨てた。捨てたものは帰ってこない」と言われてしまいます。(※ソファーを捨てるという具体的行動とかけている演出・セリフが上手いですが、それはおいておきましょう)
公演で落ち込む慎森は、弁護士として相談されていた相手・翼(石橋奈津美)にこういう言葉をかけられます。
「スポーツの世界の一番は勝った人じゃないよ。good loser。 負けた時に何を思ったか、何をしたかで 本当の勝者は決まるんだよ」
スポーツの世界の一番はgood loser、という言葉で救われる慎森。
人は取り返しがつかないこと、失敗してやり直しができないことってあります。
いつまでも、くよくよとしてしまうことも。
自分はダメだと思って、どうしようもないそんなときも。
視聴者も救われる、刺さる言葉です。
そしてその後、なぜ大豆田とわ子がなぜ社長を引き継いだのかの理由を慎森に話す場面も印象的。
喫茶店で迷っていたら、というかどう断ろうかと思っていたら、勉強している学生がいた。いちごのタルトに手をつけないで。一心不乱に。そして勉強がひと段落して食べ始めたいちごタルトが美味しそうに見えたとわ子。この出会いが社長をやると決めたきっかけ。
いちごタルトは、がんばった後に待っているご褒美の象徴?
そして慎森から頑張りを評価されるとわ子・・・
「頑張ってるよ。すごく頑張ってると思う。君は昔も今もいつも頑張ってて、いつもキラキラ輝いてる。ずっとまぶしいよ」
「今の言葉が私のいちごのタルトかも」
「別れたけどさ、今でも一緒に生きてると思ってるよ」
「僕までタルトもらっちゃったな」
いちごタルトは、頑張ってると認めてくれた評価。
いちごタルトは、元妻から受け入れてもらえた言葉。
・・・人は誰かの言葉が、存在が支えになるときがあります。
私にとっての「いちごタルト」はなんだろう。それに気づいているだろうか。
と、思わずにいられません。
素敵な元夫婦。お互いがお互いのことをいちごタルトのように思っている。
「大豆田とわ子と3人の元夫」は当サイトで今季おすすめのドラマとして紹介しました。
関東での視聴率はひとケタスタートで、2話も低空飛行で、苦戦中。
これは、経験を積んでいる大人こそが楽しめるドラマなので、
しかも、じっくり画面に目を、セリフに耳を傾けないと伝わってこない作品なので、
なかなか大衆向けではないのでしょう。
しかし深く刺さる言葉がありつつ、クスっと笑える場面も多く、ドラマ好きからは大好評。何度も見ている方も多いようですね。
今季オススメのドラマであることは間違いありません。ぜひ視聴してみてください。
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