【ノースライト】原作のあらすじネタバレ!吉野陶太(伊藤淳史)が失踪した理由とは?

【ノースライト】原作のあらすじネタバレ!
横山秀夫(『半落ち』『64』)の原作小説『ノースライト』が西島秀俊主演で、実写ドラマ化!NHK総合にて2020年12月12日(土)、19日(土)よる9時に放送されます。今回は『ノースライト』原作のあらすじネタバレを紹介!

【ノースライト】原作の主な登場人物

青瀬稔(演:西島秀俊)

青瀬稔(あおせ みのる)(45)…建築家。大学の建築家中退。中一の娘・日奈子がいるが、妻のゆかりとは離婚して今は独り身。父がダム工事に従事していたため、全国を転々とする「渡り」として過ごす。父は稔が大切にしていた九官鳥を追い転落死した。信濃追分に建てた「Y邸」が『平成住まい200選』に選ばれた。しかし「Y邸」に住むはずだった吉野一家が失踪したため探すことになる。

岡嶋昭彦(演:北村一輝)

岡嶋昭彦(おかじま あきひこ)(45)…建築士。岡嶋設計事務所の所長。青瀬の上司。スタッフは5人の小さな事務所だが、藤宮春子メモワールのコンペに挑む。

村上ゆかり(演:宮沢りえ)

村上ゆかり……青瀬(西島秀俊)の元妻。インテリアデザイナー。ひとり娘と暮らしている。

吉野陶太(演:伊藤淳史)

吉野陶太……「あなた自身が住みたい家を建てて下さい」と青野稔に依頼し「Y邸」を建てたが、引き渡したあとに住んでいる形跡もなく、失踪。妻・香里江と中学生の2人の娘、小学1年の息子がいる。ちなみに陶太(とうた)をうしろから読むとタウトになる。

石巻豊(演:柄本時生)

石巻豊……建築士・青瀬稔(西島秀俊)の勤める岡嶋設計事務所に勤務する建築士。 挫折経験があるのは青瀬と同じで、今の事務所で再生を目指している。

津村マユミ(演:田中みな実)

津村マユミ(32)……岡嶋設計事務所の事務員。 勇馬というひとり息子がいるシングルマザー。所長である岡嶋昭彦(北村一輝)の幼なじみで、岡嶋の事を誰よりも理解している。岡嶋の奥さんの裏切りを許せない一面も。

能勢琢己(演:青木崇高)

能勢琢巳……かつて青瀬と同じ設計事務所で働いていた建築士。今は、都心に自らの設計事務所を持つくらい成功しているが、今も青瀬に対抗意識をもつ。

依田節子

依田節子(よだせつこ)…浦和在住。青瀬へのメールで、信濃追分の「Y邸」を訪ねたときに誰も住んでいなかったと報告。オーナーのご家族に連絡して内覧できないか頼んでほしいと青瀬へ申し出た。このメールがきっかけで吉野一家の失踪を青瀬が気づく。

藤宮春子

藤宮春子……3年前にパリ郊外のバス事故で他界。青瀬が勤める事務所があるS市出身の画家。70年の生涯で作品をほとんど公開しなかった。死後に800点以上の作品が発見され、フランス画壇で高く評価された。S市の篠塚市長が「藤宮春子メモワール」の建設構想を企画し、青瀬の事務所もコンペに参戦する。

柳谷孝司

柳谷孝司(やなぎやこうじ)…藤宮春子の妹の息子。岡嶋と会って、岡嶋にメモワールを建設して欲しいと思った。そのため岡嶋のスキャンダルに際して心配して事務所を訪ねる。

吉野香里江

吉野香里江(よしのかりえ)……吉野陶太の妻を名乗る人物だが、別居していることがわかるなど、事情を抱えている人物。香里江をうしろから読むと、エリカ。エリカはタウトの秘書で恋人。

吉野伊佐久

吉野伊佐久(よしの・いさく)……吉野陶太の父。木工職人だった15歳当時、宮城県の工芸指導所に入り損ねたが、タウトに出会った。父がコメ泥棒をして一家離散。母は胸を患って亡くなり、その後は姉を頼って引っ越した。

【ノースライト】原作のあらすじネタバレ

吉野家の失踪

あなた自身が住みたい家を建てて下さい」と、建築士・青瀬稔(西島秀俊)は吉野陶太(伊藤淳史)から依頼される。

バブルが弾けて以降、妻・ゆかり(宮沢りえ)とも別れ、惰性で仕事をしてプライドを失いかけていた青瀬だったが、建築士にとっては創作意欲をかきたてる願ってもない仕事だった。

まさに魔法をかけられた。呪文のような吉野のひとこと。

信濃追分に建築した家は、ノースライト(北からの光)を取り入れた斬新なデザインで、暖かみのある作りにした。

だが、引き渡しから4ケ月後(ドラマでは1年後)、その依頼人・吉野陶太(伊藤淳史)が、家族と共に、その吉野邸(Y邸)に移り住んでいないまま放置されていることが発覚する。

タウトと吉野の関係

青瀬と所長の岡嶋昭彦(北村一輝)は吉野邸の部屋の中を調べてみた。すると、ブルーノ・タウトゆかりの椅子だけがあった。

信濃追分で吉野陶太といったことのある蕎麦屋の主人は、家を引き渡した後に吉野が来たという。しかし、その時連れていた女性は「長身の女だった」と証言。青瀬は吉野の妻ではないと気付くが、どういうことなのかと混乱する。

夫妻は新居がある地区に住民票を移しておらず、田畑にあった家はもぬけの殻。
田端のアパートの大家さんは、吉野が離婚して妻は子供と出ていったという。さらに、赤ら顔の男が吉野一家を聞いて回っていると知る。

青瀬はY邸に置かれていた椅子の作者かもしれないブルーノ・タウトについて調べ始める。

その中で記者と知り合う。そしてY邸にあったイスが、「日向邸」(静岡県熱海市にある、ブルーノ・タウトが日本に残した唯一現存する建築物。重要文化財)にあったものではないかと思い、記者と一緒に行った。しかし、そこのイスではなかった。

「日向邸」を観たあと、青瀬たちは日向氏の買い取ってタウトに工事監理を頼んだという蕎麦店に寄る。そこの店主が吉野陶太が来店したという。吉野は仙台にルーツがあると言っていたらしい。

青瀬は仙台へ行き、吉野の父のことを知る人物と会った。吉野家の墓参りもした。吉野陶太の父・伊佐久は木工職人だった。タウトに弟子入りしようとしたが挫折。そして伊佐久の父がコメ泥棒をし、村八分にされた吉野家。父は蒸発し、母も病気で亡くなったため、伊佐久は村を出た。

岡嶋の死

一方、事務所では岡嶋が藤宮春子という画家を記念した美術館のコンペに
参加する権利を獲得した。しかし、そのために役所の人間(市長側の派閥の人間)に接待したことが新聞記者に嗅ぎつけられてしまう。明らかに、市長を追い込みたい反対勢力の力が働いていた。

事務所は窮地に追い込まれる中、岡嶋は入院を市長派から勧められるが、本当に病気が見つかって入院してしまう。

青瀬は岡嶋を見舞い、岡嶋から、自分の息子・一創は、妻・八栄子と他の男性との子供であることを告げる。「血じゃないんだ。過ごした時間なんだ」と本当に一創を愛していることを伝えた。その夜岡嶋は病室から転落し死亡

自殺とされたものの、青瀬は納得できない。窓際で煙草を吸っていて間違って転落した可能性が高いと警察に申し出る。さらに、病室に残った岡嶋の描いたミュージアム建設草案図を見た青瀬は、岡嶋が死ぬなんて考えてなかったと確信。

青瀬は、岡嶋の残したコンペ案を事務所総出で完成させ、競合他社に譲る。ただひとつ、コンペを通過したら、岡嶋の息子には「これは父が建設した」と言わせてあげてほしいという条件を出した。

失踪の真相

吉野夫妻から青瀬に長い手紙が届く。吉野夫妻は本当は兄妹だった。

青瀬は吉野一家の子供たちのことを心配していたが、吉野夫妻と一緒にいた子どもたちは妹の北村香里江(旧姓:吉野香里江)の子どもで元気に暮らしていた。

なぜ吉野淘太は青瀬にあなたが作りたいものを作ってほしいと依頼したのか。理由は恩返しだった。

幼い頃に兄妹の父・伊佐久が九官鳥を捕まえてきた。兄妹は、九官鳥を可愛がったが、実は青瀬家の鳥だった。青瀬の父が探しに来て連れ帰ったが、末の妹(少女時代に病気で亡くなった)がその九官鳥を欲しがったため、伊佐久が青瀬の父に直談判をした。しかし揉み合いになって、青瀬の父が転落。

その罪を背負ってきた伊佐久は、死ぬ間際に、兄妹にアオセミノルを見つけ出して償うよう言い残す。九官鳥が「おーいあおせみのるくーん」と鳴く。その名前が手がかりだった。

兄妹は探偵を雇って調べ、青瀬の元妻・ゆかりに連絡を取る。そして、ゆかりは青瀬稔が情熱を取り戻す方法を提案する。それがY邸の建築。「あたなが好きなように」という依頼はゆかりが裏で計画したものだった。吉野のために…。

吉野陶太と蕎麦屋に来ていた「長身の女」はゆかりだった。

Y邸建築の際、吉野陶太は既に離婚協議中。吉野を追う「赤ら顔の男」は妻の兄だった。

吉野陶太妻の実家にて、義兄が不在の時に妻に会った。信濃追分は妻が昔住んでいた土地で、Y邸を見てもらえればやり直せると吉野陶太は思っていた。しかしすでに愛想をつかされていた。

義兄が帰ってきて、怒った義兄(義兄は大学の相撲経験者)が吉野を突き飛ばす。金属バットを手にした義兄。あわてて玄関から逃げようとした吉野は、扉を思い切り閉めると、絶叫が響いた。義兄の指が挟まっていた。それでも吉野は逃げてしまった。殺されると思って逃げ続けた。

ひと月前、吉野は離婚届けに印鑑を押した。吉野兄妹は青瀬を騙したことを詫び、Y邸を青瀬に譲る。(なお、Y邸のタウトのイスは吉野伊佐久がタウトから椅子の設計図をもらって作ったものだった)

青瀬は父が突き落とされたわけではないと解釈していた。吉野の話しを聞いて、九官鳥が逃げるから追ってしまい転落したのだと思った。九官鳥が好きだった息子の青瀬のために…。

青瀬はノースライトの溢れるY邸を娘の日向子と掃除に行くことになる。ゆかりは今日は仕事でこれないという。日向子は、復縁のダシにされることを望んでいた。家族が再出発をできるかもしれない未来を胸に秘め、青瀬は日向子に会う。

まとめ

以上、『ノースライト』原作のあらすじネタバレを紹介しました。

吉野陶太(伊藤淳史)が失踪した理由とは…義兄に追われていたからでした。

失踪理由が物語のキーになっていますが、Y邸の建築理由の方がドラマチックな理由でした。主人公の妻が元夫を立ち直らせたいという思いがこめられていました。もちろん、吉野兄妹の父から受け継いだ償いも理由です。

本作は依頼人の行方を探すうちに、主人公の過去とつながっていき、点と点がつながって、最後には感動するという…まさに傑作ミステリーです。

岡嶋の死が自殺じゃない。父も自殺じゃない。という青瀬の解釈が泣かせます。家族の再生を予感させるラストもグッドです。

NHKのドラマも楽しみですね。

※アイキャッチ画像の出典:Amazon

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