「天国と地獄サイコな2人」で描いた<正義の声>の種類/ドラマ評

「天国と地獄サイコな2人」で描いた<正義の声>の種類/ドラマ評

TBS系日曜劇場「天国と地獄サイコな2人」(2021年1月-3月)で描いたテーマは「正義」で、それぞれの人物で<正義の声>の種類が違うとみられます。今回はドラマ「天国と地獄サイコな2人」のドラマ評です。

「天国と地獄サイコな2人」で描いた<正義の声>の種類/ドラマ評

「天国と地獄サイコな2人」ではさまざまな正義が描かれました。

不正を見逃せない正義

まず、主人公・望月彩子(綾瀬はるか)の正義。彩子(あやこ)は、小学生時代に苦い経験がありました。

クラスメイトの上履きを隠そうとしてた子を注意したら泣かれて、逆に彩子が悪者になってしまった。

その子が人気者だったから。…正しい世にしたくて、彩子は警察官になりたいと小4のときから決めていました。

そんな彩子が、最終回で日高(高橋一生)が濡れ衣で死刑になることを見逃せるわけがありませんでした。

「私の正義を守って」と訴える彩子。日高は、殺人をしていないと認めました。(彩子を守るために罪を認めていました)

大切な人を守る正義

大切な人を守る正義が描かれたのが、日高(高橋一生)です。

前述したように、日高は彩子を守るために殺人を自供しています。偽りの自白です。

また、双子の兄の犯行の証拠を消していた日高。

なぜ手伝ったのかも、日高なりの正義、正しいことでした。

兄は不遇な日々を送ってきました。

離婚した両親。日高は母に、兄は父へ引き取られたのですが・・・父の方は多額の借金を負ってしまいました。

そこから兄は人生が転落。上司や同僚に恵まれなかったことも不幸でした。

日高は、もし父に引き取られたのが自分だったら、今の兄と同じことをしていた。殺人犯になっていた。

だから共犯になりました。

殺人犯の兄を守るのは正しいことではないのですが、日高にとっては葛藤がありつつも、正しいことだったのです。

「世直し」「復讐」という正義

日高の双子の兄・東朔也(迫田孝也)は殺人犯です。

しかし東朔也にも彼なりの正義がありました。

父に借金を負わせた男、強烈なパワハラで「うつ病」まで追い込んだ会社の上司、濡れ衣で解雇されたときの会社社長と息子。

クズです。

東朔也は復讐、そして世のためにもなる、ということで殺害しました。

警察の河原(北村一輝)は殺人は汚いが、「声は声だ」と言いました。

つまり東朔也のメッセージ。東朔也なりの悲しい正義。

正義の葛藤

陸(柄本佑)の正義は最終回で物語の展開を左右しました。

解決のカギとなる映像データを、彩子を守るために、隠すか・・・

そのデータを彩子に渡して、日高の自白を崩すのか・・・

という葛藤です。

<彩子を守りたい>のが陸。しかし、それだと、彩子のしたいこと=日高を助けたい、ができない。

彩子のためにどっちがいいのか?

・・・解説すると、日高が殺人犯にならないと、捜査が続行されて、彩子の姿(中身は日高)で殺人をしている証拠映像が出てきてしまう可能性が高いからなのですが…。

思いっきりネタバレすると、彩子の姿で殺人は消されていて復元できませんでした。

日高は殺人犯ではなかったので、死んでいる人をゴルフクラブで叩いている彩子の姿(中身は日高)の動画なのですが、警察が入れ替わりを信じないと思うので、ヤバいことになっていたんですよね。

陸の葛藤は当然で、最後までハラハラさせられました。

まとめ

ドラマ「天国と地獄サイコな2人」は以上のように、それぞれの正義が交錯した人間ドラマが描かれたところが高評価につながっていたと思われます。

役者たちの演技もすごかったので、見ていない人はぜひ!

当記事画像出典:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/

参考サイト:https://dorama9.com/tengokutojigoku-cast/https://dorama9.com/tengokutojigoku-rating-netabare/

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