【ボクらの時代】西加奈子の作家論が『半分、青い。』の芸術家論と違いすぎる!
トーク番組【ボクらの時代】(フジテレビ系)の2018年10月7日に放送。
今回は、山里亮太×若林正恭×西加奈子の3人がゲスト!
ざっくばらんに話す3人。
その中で直木賞作家・西加奈子が作家論について語ったことをピックアップします。
【ボクらの時代】西加奈子の作家論
山里亮太×若林正恭×西加奈子の3人のトークは怒り方・恋愛・嫉妬・結婚・人の孤独など多岐にわたっていました。
その中で、山里亮太さんが幸せそうに見えるとキャラとしてテレビ的にダメなのか?
と、西加奈子さんが心配。(山里さんはモテない、気持ち悪いキャラで売っている部分もあるからです)
作家でもあるあるで、幸せなこと、普通なことにコンプレックスがある、と西さんは語っていました。
西加奈子「作家とか歌人とか、自分の辛かった体験とかを糧にして書くみたいな。(仲間の)作家が結構、今すごく仲良いのね。そんなんで書けんのかっていう声もあるの。でも、うちらはみんなで愛し合って慈しみあって、仲良くてハッピーで、でもいいものは書けるって証明しようと思ってる」
【ボクらの時代】西加奈子の作家論の反響
久しぶりに「ボクらの時代」を見る。
西加奈子さんのような“普通の暮らしをしている作家さん”が珍しく感じられる。締切はきちんと守るし、たとえ私生活が幸せでも良い作品が書けることを証明したい、と。私の中に
作家→破天荒
という偏見があったと思い知らされる。
— はるぴょん (@harupyon79) October 7, 2018
西加奈子さんの『真面目は武器』って言葉ほんと好き。破天荒とか不真面目さに憧れるけど締め切りは絶対守るって素晴らしいよ。
#ボクらの時代— Ri♡ (@70827082naa) October 7, 2018
西加奈子さんの普通に関するコンプレックス。つらい経験が糧になってすごいものが書けたりする。普通でハッピーな人にそういうすごいものが書けるのかという目に、今に見ておれとペンをとると。普通で満たされた自分に欠落を覚える。自分のバランス取りは難しい。
— imtaka (@takami89) 2018年10月6日
『半分、青い。』の芸術家論と違いすぎる!
西加奈子さんの言葉と対極にあるのが、朝ドラ『半分、青い。』(NHK・2018年4月-9月)
主人公の鈴愛(演:永野芽郁)が漫画家に挑戦するのですが、そこで秋風先生(演:豊川悦司)に自分の体験を見つめて描くように指導されます。
秋風先生が作品のために家を燃やそうとした、というエピソードもあります。
さらに鈴愛の夫・涼次(演:間宮祥太朗)が妻子を捨てて映画監督の夢を追いかけます。
実は、結婚したままでも良かったのです。
鈴愛が働き、娘は夫の叔母が世話してくれるので…。
しかし、それではダメだと涼次は断言。
退路を断って夢を追いかけました。
芸術家って追い詰められないとダメなのか?不幸じゃなきゃダメなのか?
この『半分、青い。』の芸術家論は偏った解釈です。古いというか…。
西加奈子さんの作家論とあまりに違うエピソードでした。
作家でも幸せに生きてよい作品を描いてもいい。
朝ドラを見て、芸術家(小説家・漫画家・映画監督)はつらい体験が必要だと思って、あきらめた方には朗報です。
西加奈子さんが良い小説を書いて、証明していますから。
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