さくらももこの作品が愛された理由は、昭和のあるあるリアリティ

さくらももこ

2018年8月27日。突然ネットを駆け抜けた訃報。

「ちびまる子ちゃん」作者のさくらももこさんが乳がんのために亡くなった、というニュースでした。

「ちびまる子ちゃん」をはじめとする多くの作品がみんなから愛されたさくらももこさん。

さくらももこさんのマンガやエッセイがなぜ超人気になり、国民的に愛されたのか?

その理由を探ってみました。

さくらももこ作「ちびまる子ちゃん」が人気の理由は?

さくらももこさんの代表作といえば、アニメ化されて国民的に支持されていた「ちびまる子ちゃん」ですね。

少女漫画誌「りぼん」で連載されていた「ちびまる子ちゃん」が、子供だけでなく大人にも楽しめるアニメとして人気になった理由は何だったのでしょうか?

実は「ちびまる子ちゃん」はそれまでの子供向けアニメの歴史を塗り替えていたんですよ。

まる子の子供らしからぬリアルな毒舌

さくらももこさんの子供時代の実話も取り入れられていたという「ちびまる子ちゃん」。

さくらももこさんの子供時代を投影する「まる子(ももこのあだ名)」は、はっきりいって正直者です。

それまでの子供向けアニメの主人公といえば、無鉄砲で失敗はするけど、「誰かの悪口」なんていわない。

「いい子ぶりっこ」な感じでしたよね。ところが、まる子ときたら…

  • できれば楽して生きて生きたい。
  • 母親を「あんた」呼ばわり。
  • 自分の味方=友蔵おじいちゃんをうまく使う。

「サザエさん」のかつおよりズルがしこいところがあったりもしますが、実は無知でピュア。

いろんなことを知らなかったばかりにやってしまった失敗に対しては、知った後に素直に謝るかわいい女の子でもあります。そこが愛される理由ですね。

たまちゃんだって人間です!

まる子の親友=たまちゃんも、一見おとなしくて事なかれ主義。まる子のことは大好きだけど、いちいち面倒なことに首を突っ込むことには正直巻き込まれたくない。でも本当に人道に反することなどには断固として立ち向かいます。

「サザエさん」でいうと中島みたいな優等生キャラですが、本音が垣間見えるところがいいですね!

永沢&藤木くん、野口さん。ブラックキャラのクセが強い!

日曜の夕方、「サザエさん」の前に放送されている「ちびまる子ちゃん」。

「サザエさん」の現代版みたいな感じでしょ?と思ってみるとビックリしますよね。

それは、おとなしいけど卑怯な「藤木くん」。お前はホントに小学生なのか?と疑いたくなるほどブラックな「永沢くん」。

そして不気味な笑い声が強烈な「野口さん」。

さくらももこは、おじいちゃんが大嫌いだった

「ちびまる子ちゃん」を見ていると、友蔵じいさんはいつもまる子の味方で孫にアマアマ。

こんなおじいさんが欲しかった! と思う視聴者に友蔵は大人気でしたが、実はこれはさくらももこの理想とするおじいちゃんだった!

さくらももこのおじいさんがろくでなしだったことは、かつてエッセイでも書かれていましたね。

昭和生まれの筆者からすると、おじいさん、おばあさんが「じいじ」「ばあば」と呼ばれるようになったのは、平成のはじめぐらいから。

筆者の祖母は父方・母方ともかなりの高齢まで無理して働きづめでしたが、祖父は常に酒浸り、機嫌が悪いとたかがチャンネル争いで孫たちを怒鳴りつけるといった感じの人で、不摂生がたたったか70代前半に亡くなりました。頑張り屋さんだった祖母は2人とも90歳以上の大往生。

ということで、さくらももこさんがエッセイで描いていた「ろくでなし祖父」のほうがリアリティがあるし、「ちびまる子ちゃん」で友蔵というのんきでバカでやさしい理想のおじいちゃんを描いてくれたことは、視聴者への癒しにもなりました。

ほぼ正直で毒舌、でもピュア

さくらももこさん作「ちびまる子ちゃん」の登場人物は、「ほどほどに正直」「ほどほどに強引」「ほどほどに無知」「ほどほどに素直」。

ピュアだけでもない、毒舌だけでもない。でも平成の子どもたちだったら、もっと牽制し合っていたかも?

まだバカバカしいで済まされた昭和の人間的なリアリティをギャグで描いたことがたくさんの人々の共感を呼んだんですね。

さくらももこさん、昭和の家庭のリアリティを描いていただきまして、本当にありがとうございました!

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